こんにちは!
ハッピースマイル北堀江です
今日はハッピースマイル北堀江の言語聴覚士から、個別の言語療育をお伝えしたいと思います♪
今回は、2択を選ぶ「どっち?」の課題について
お伝えしたいと思います。
「どっち?」とは、
2つの異なるもののうちから、
その場に適したものや、
要求したいものを一つ選択する為の
疑問詞の一つです。
日常では、
「今日の服はどっちにする?」
「ジュースかお茶どっちにする?」
「好きなキャラクターはどっち?」
などの使い方がありますね。
ただ、「りんご」や「くるま」などの名詞と違い、
疑問詞は、人とのやり取りがあるからこそ使われる言葉となります。
目の前にものがある時や、ない時、
どちらでも使うことができる、
便利な言葉です。
反対に、うまく使えない場合は、
とてももどかしい思いをし、
ストレスになります。
どのような場面で用いられているのかや、
言葉の意味は、自然と習得していくものですが、
他者の意図理解が難しい
自閉スペクトラム症(ASD)の方は、
察することが苦手であったり、
言葉の意味を理解する力をつけるまで、
自然には理解しづらいことがあります。
その為に、実際のものやカードを使用して
そういった場面を設定し、
経験することで、言葉の意味や
使われる場面を流れとして理解できるようにします。
実際に行っている課題の一つとして、
《おままごと》というのがあります!
はじめに、まな板と包丁の玩具を渡します。
そして、野菜や果物を1つずつ見て、
名前を言ってもらいます。
「これなーに?」
「いちご」
「これなーに?」
「みかん」
二つの物の名前を言うことができたら、
「いちごとみかん、どっち?」
と、短い文に疑問詞を組み込み、
欲しいものを選んでもらいます。
「いちご ください」
と言えたら、
「いちご どうぞ」
と返しています。
まだ、『どっち?』の意味がわからないお子様は、
「いちごとみかん、どっち?」
の質問に対して、
「いちごとみかん、どっち?」
反復して言葉を返す「反響言語」になることもあります。
そのような場合には、
こちら側が選びやすいよう
位置を変えて誘導したり、
「いちご くださいだね」と
モデルを示すことで、
「いちごください」と反復してもらいます。
こちら側がいちごを渡すと、
くださいと言う→もらえる
という流れができます。
この流れを、さまざまな食べ物を用いて
遊びながらやってみます。
繰り返していくうちに、
「どちらかを選んで欲しいと言うことを
聞かれている」
と言う認識ができてきます。
初めのうちは、
マネをすればもらえるという認識であるところから始まりますが、
次第に、くださいと言えばもらえる
もしくは、「いちご」などのものの名前をいえば
もらえる=要求していることが伝わっている
と言う理解に変化していきます。
このおままごとでは、
もらえると野菜を切ったり、
果物を切ったり、
楽しく遊ぶことができるので、
お子様から大人気の課題です☺️
切ったらカゴに入れ、「おしまい」の合図です。
全部できたらハイタッチをするなどして、
支援員との関係性をつくります。
ここではお話が難しいお子様でも、
指差しをしたり、手差しをしたりして
選択する練習ができるので、
どの段階のお子様でも
使えて楽しく遊べるのが良いポイントです♪
その延長で、自由あそびでも
おままごとに興味を持って遊ぶようになるなど、
遊び方がわかったおかげで
興味の幅が広がったり、
他児と関わるきっかけになるお子様もいます☺️
ハッピースマイル北堀江では、随時、
見学・体験を受け付けています♪
お気軽にご連絡ください